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ニキビ治療レーザーの選び方|FOTONA vs GentleMax Pro Plus|違いを解説

キストニキビ治療レーザーの選び方を解説するコラムのアイキャッチ画像。鏡で頬の肌を確認する女性と「FOTONA vs GentleMax Pro Plus 違いを解説」のテキストをゴールド×ブラックで配置。ベルヴィアクリニック。

「ニキビが繰り返す」「跡が赤く残る」「毛穴が目立つ」——そんな肌悩みに対して、当院ではレーザー治療を組み合わせながら多角的にアプローチしています。
このページでは、当院が特に力を入れているFOTONA SP Dynamis(フォトナ SP ダイナミス)を中心に、GentleMax Pro+(ジェントルマックス プロプラス)との違いや、選び方の考え方をわかりやすく解説します。

そもそも、なぜ波長によって効果が変わるの?

レーザー治療は「光のエネルギーを肌の中に届ける」治療です。波長(光の色)が違うと、エネルギーが吸収されやすい組織が変わります。ニキビ・ニキビ跡には複数の要因(皮脂腺・毛包・炎症・血管・色素)が絡み合っているため、それぞれの要因に対応した波長を選ぶことが、改善への近道になります。

ニキビができる背景を考える

ニキビは単なる「汚れ」ではありません。顔の産毛(うぶ毛)の毛穴が詰まり、皮脂が出口を失うことで炎症が起きる——というプロセスが背景にあります。

ニキビの進行過程を示した断面図解。目に見えないマイクロコメドから始まり、コメド(白ニキビ・黒ニキビ)、炎症性の赤ニキビ、膿を伴う黄ニキビへと悪化する4段階を、毛穴・毛包・アクネ菌・皮脂腺の構造とともに図示
ニキビの原因を示した図解。毛穴詰まりによるコメド形成、アクネ菌による炎症、皮脂過剰による皮脂分泌増加の3つが主な原因であり、これらをコントロールする治療が重要であることを説明している
ポイント:「産毛の毛穴詰まり→皮脂腺の過活動」がニキビ再発の主な要因です。赤みを抑えるだけでなく、皮脂腺や毛包・角化異常といった再発要因にアプローチすることが、繰り返しにくい肌づくりにつながります。

波長が違うと、肌への作用はどう変わる?

下のグラフは、各レーザーの波長と肌の主要組織(メラニン・血管・水分)への吸収率の関係を示しています。どの組織に届きやすいかが、治療の特性の違いに直結します。

レーザー波長(400〜1200nm)とメラニン・酸化ヘモグロビン・水の相対吸光度を示したグラフ。Vbeam Prima(595nm)は血管・ヘモグロビンへの選択的吸収、アレキサンドライト(755nm)はメラニン吸収が高く色素斑・脱毛向き、Nd:YAG(1064nm)は深部の皮脂腺・炎症性紅斑へのアプローチ、Er:YAG(2940nm)は水への最大吸収により表皮リモデリングに適することを図示
波長 主な吸収体 到達深度 主な用途
パルスダイレーザー
595nm
(参考:Vbeam等)
酸化ヘモグロビン 真皮浅層の血管 ニキビ跡の赤み(PIE)・毛細血管拡張に特化
アレキサンドライト
755nm(GentleMax Pro+)
メラニン 表皮〜真皮浅層 色素斑・黒い毛の処理(産毛への効果は限定的)
Nd:YAG
1064nm(GentleMax Pro+ / FOTONA)
血管・水分(低吸収) 真皮深部〜皮下 炎症性紅斑・皮脂腺周囲へのアプローチ・産毛毛包へのアプローチ
Er:YAG
2940nm(FOTONA)
水分(最大吸収) 表皮〜真皮浅層 毛孔角化の改善・肌表面のリモデリング・ターンオーバー促進
755nm(アレキサンドライト)について知っておきたいこと
アレキサンドライトはメラニンへの吸収を主とした波長のため、色素斑や黒くて太い毛の処理には有用です。一方、血管性の赤みへの効果は限定的で、産毛(うぶ毛)毛包へのアプローチも限られます。また日本人の肌(フィッツパトリックⅢ〜Ⅴ型)では色素沈着(PIH)リスクにも注意が必要です。ニキビの背景にある皮脂腺・毛包・角化異常へアプローチするという点では、1064nmや2940nmを組み合わせることで、より多面的な治療設計が可能です。

なぜFOTONA SP Dynamisがニキビ治療に向いているのか

FOTONA SP Dynamisはニキビの再発要因に対して、深さの異なる2波長で多層的にアプローチできる点が大きな特徴です。

FOTONA SP Dynamis の2波長
Nd:YAG 1064nm
——深部へのアプローチ
  • 皮脂腺周囲を加温し、皮脂分泌のコントロールを目指す
  • 炎症性紅斑(赤み)の改善が期待できる
  • 産毛の毛包周囲への熱作用
  • メラニン非依存でPIHリスクが比較的低い
Er:YAG 2940nm
——表皮のリモデリング
  • 毛孔角化・詰まりの改善が期待できる
  • ターンオーバーの促進をサポート
  • 肌質・テクスチャの底上げ
  • ダウンタイムの調整が可能
ニキビ治療で使用する主なモード
モード名 波長 何をする?
PIANO Nd:YAG 1064nm 皮脂腺周囲をじんわり加温し、皮脂分泌のコントロールを目指す。ダウンタイムがほとんどない
FRAC3 Nd:YAG 1064nm 真皮内のコラーゲン産生を促し、毛穴の引き締めが期待できる
SMOOTH Er:YAG 2940nm 表皮を非アブレーティブに加温し、毛孔角化・肌質の改善をサポート
ミラーピール Er:YAG 2940nm 表皮の浅いピーリング効果。ターンオーバー促進・色素沈着の改善が期待できる

GentleMax Pro+(補助的な役割)

GentleMax Pro+は色素斑・そばかすの改善や、黒くて太い毛の処理(脱毛)が得意な機器です。ニキビ治療では以下のような場面で組み合わせることがあります。

755nm アレキサンドライト
色素斑・そばかすが気になる場合や、顔の黒い産毛の処理を希望する場合
1064nm Nd:YAG
炎症後紅斑(PIE)の改善・肌全体のトーンアップが期待できる

症状別:どちらを選ぶ?

お悩み・状態 FOTONA
SP Dynamis
GentleMax Pro+
レーザーフェイシャル
炎症性の赤いニキビが繰り返す
ニキビ跡の赤み(PIE)が気になる
ニキビ跡の色素沈着(PIH)が残る △〜○
毛穴の開き・詰まり・テクスチャ
皮脂が多い・ニキビが繰り返しやすい
顔のシミ・そばかすも気になる
顔の黒い産毛も一緒に処理したい 〇※

※ FOTONAのNd:YAG 1064nmは産毛毛包周囲へのアプローチが可能ですが、黒い毛の永久的な脱毛を目的とする場合はGentleMax Pro+(755nm)が適しています。

当院の治療の流れ

「今あるニキビを落ち着かせる」「繰り返しにくい肌づくり」「跡を改善する」——この3つを意識しながら、FOTONAを主軸に治療計画を組み立てています。

1炎症を鎮静・皮脂にアプローチ

PIANOモード(Nd:YAG 1064nm)で皮脂腺周囲を加温し、皮脂分泌のコントロールを目指します。ダウンタイムがほとんどありません。

2毛穴・角化を整える

SMOOTHモード(Er:YAG 2940nm)で表皮のターンオーバーをサポートし、詰まりにくい肌環境を目指します。

3赤み・跡の改善をサポート

残った炎症後紅斑(PIE)にはNd:YAGの血管へのアプローチ、色素沈着(PIH)にはミラーピールを活用します。

4必要に応じて組み合わせ

色素斑や黒い産毛の処理が必要な場合は、GentleMax Pro+(755nm)との組み合わせをご提案する場合があります。

よくあるご質問

Q. 他院で「レーザーフェイシャル」を勧められましたが、FOTONAとどちらが良いですか?
ニキビが繰り返している・皮脂が多い・毛穴詰まりが気になる場合はFOTONA(SP Dynamis)の方が多面的なアプローチが可能です。レーザーフェイシャル(GentleMax Pro+)は色素斑改善や脱毛との組み合わせ目的では有用な選択肢です。診察でお肌の状態を確認したうえでご提案します。
Q. 「Vbeam(ブイビーム)が良い」と聞いたのですが?
Vbeamは595nmのパルスダイレーザーで、血管(ヘモグロビン)への選択的吸収を利用してニキビ跡の赤みにアプローチする機器です。赤み(PIE)への特化した特性がある一方、ニキビの背景にある皮脂腺や毛包へのアプローチは限定的です。なお、GentleMax Pro+に搭載されているアレキサンドライト(755nm)はメラニンへの吸収を主とした波長のため、血管性の赤みへの効果は限定的です。赤みの改善を目的とする場合、755nmよりもNd:YAG 1064nmの方が、血管や深部組織へのアプローチとして適する場合があります。

ニキビを繰り返しやすい肌質まで含めて考えると、FOTONAのNd:YAG/Er:YAGによる多層的なアプローチが有用な選択肢になります。

Q. 何回くらい通えば効果が出ますか?
個人差がありますが、月1回・3〜5回のペースでご来院いただくと変化を実感いただきやすいです。皮脂腺周囲へのアプローチは複数回の積み重ねで効果の維持が期待できます。
Q. ダウンタイムはありますか?
PIANO・SMOOTHモードはダウンタイムがほとんどなく、当日メイクも可能です。より積極的な照射(FRAC3・ミラーピール)では、軽度の赤みや乾燥を感じる場合があります。
Q. 日焼けしている時期でも受けられますか?
紫外線を多く受けた直後は色素沈着リスクが上がる場合があります。特にアレキサンドライト(755nm)は注意が必要です。FOTONAのNd:YAG 1064nmは比較的リスクが低いとされていますが、施術前に状態を確認したうえでご案内します。

ご注意事項
・本コラムは一般的な情報提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。
・治療の適応・方法については、診察時に医師が個別に判断します。
・同じ症状でも、肌質・生活習慣・ホルモン状態によって適切なアプローチが異なります。
・記載の施術はすべて自由診療です。
・監修:ベルヴィアクリニック 院長

ニキビ・ニキビ跡のご相談は、お気軽にどうぞ

記事監修医師


加藤 秀輝

BelleViaClinic 院長

加藤 秀輝

プロフィール詳細はこちら


日本専門医機構認定

 形成外科専門医・指導医

 整形外科専門医

日本美容外科学会(JSAPS)専門医

日本頭蓋顎顔面外科学会 専門医

日本形成外科学会
 皮膚腫瘍外科分野指導医
 レーザー分野指導医
日本レーザー医学会 レーザー専門医
日本抗加齢医学専門医
国際美容外科学会(ISAPS)正会員
米国形成外科学会(ASPS)正会員

【他資格・所属学会】

アロマテラピー検定1級・アロマテラピーアドバイザー・アロマテラピーインストラクター / 日本化粧品検定協会 日本化粧品検定 特級 コスメコンシェルジュ

大学医学部を卒業後、形成外科および美容外科の最前線で研鑽を積み、日本専門医機構認定の形成外科専門医を取得。通算20年以上のキャリアの中で、JSAPS専門医をはじめとする複数の専門資格を保有しております。これまで多くの症例に向き合い、技術の研鑽を絶やすことなく続けてまいりました。

専門医としての誇りと責任を胸に、常に「本物の治療」を追求しています。私のポリシーは、単なる一時的な変化ではなく、中長期的に効果が続く質の高い医療を提供することです。患者様お一人おひとりの悩みに真摯に向き合い、最適なデザインと確かな技術をお約束いたします。

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