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ニキビ治療レーザーの選び方|FOTONA vs GentleMax Pro Plus|違いを解説

「ニキビが繰り返す」「跡が赤く残る」「毛穴が目立つ」——そんな肌悩みに対して、当院ではレーザー治療を組み合わせながら多角的にアプローチしています。
このページでは、当院が特に力を入れているFOTONA SP Dynamis(フォトナ SP ダイナミス)を中心に、GentleMax Pro+(ジェントルマックス プロプラス)との違いや、選び方の考え方をわかりやすく解説します。
そもそも、なぜ波長によって効果が変わるの?
レーザー治療は「光のエネルギーを肌の中に届ける」治療です。波長(光の色)が違うと、エネルギーが吸収されやすい組織が変わります。ニキビ・ニキビ跡には複数の要因(皮脂腺・毛包・炎症・血管・色素)が絡み合っているため、それぞれの要因に対応した波長を選ぶことが、改善への近道になります。
ニキビができる背景を考える
ニキビは単なる「汚れ」ではありません。顔の産毛(うぶ毛)の毛穴が詰まり、皮脂が出口を失うことで炎症が起きる——というプロセスが背景にあります。


波長が違うと、肌への作用はどう変わる?
下のグラフは、各レーザーの波長と肌の主要組織(メラニン・血管・水分)への吸収率の関係を示しています。どの組織に届きやすいかが、治療の特性の違いに直結します。

| 波長 | 主な吸収体 | 到達深度 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| パルスダイレーザー 595nm (参考:Vbeam等) |
酸化ヘモグロビン | 真皮浅層の血管 | ニキビ跡の赤み(PIE)・毛細血管拡張に特化 |
| アレキサンドライト 755nm(GentleMax Pro+) |
メラニン | 表皮〜真皮浅層 | 色素斑・黒い毛の処理(産毛への効果は限定的) |
| Nd:YAG 1064nm(GentleMax Pro+ / FOTONA) |
血管・水分(低吸収) | 真皮深部〜皮下 | 炎症性紅斑・皮脂腺周囲へのアプローチ・産毛毛包へのアプローチ |
| Er:YAG 2940nm(FOTONA) |
水分(最大吸収) | 表皮〜真皮浅層 | 毛孔角化の改善・肌表面のリモデリング・ターンオーバー促進 |
アレキサンドライトはメラニンへの吸収を主とした波長のため、色素斑や黒くて太い毛の処理には有用です。一方、血管性の赤みへの効果は限定的で、産毛(うぶ毛)毛包へのアプローチも限られます。また日本人の肌(フィッツパトリックⅢ〜Ⅴ型)では色素沈着(PIH)リスクにも注意が必要です。ニキビの背景にある皮脂腺・毛包・角化異常へアプローチするという点では、1064nmや2940nmを組み合わせることで、より多面的な治療設計が可能です。
なぜFOTONA SP Dynamisがニキビ治療に向いているのか
FOTONA SP Dynamisはニキビの再発要因に対して、深さの異なる2波長で多層的にアプローチできる点が大きな特徴です。
——深部へのアプローチ
- 皮脂腺周囲を加温し、皮脂分泌のコントロールを目指す
- 炎症性紅斑(赤み)の改善が期待できる
- 産毛の毛包周囲への熱作用
- メラニン非依存でPIHリスクが比較的低い
——表皮のリモデリング
- 毛孔角化・詰まりの改善が期待できる
- ターンオーバーの促進をサポート
- 肌質・テクスチャの底上げ
- ダウンタイムの調整が可能
| モード名 | 波長 | 何をする? |
|---|---|---|
| PIANO | Nd:YAG 1064nm | 皮脂腺周囲をじんわり加温し、皮脂分泌のコントロールを目指す。ダウンタイムがほとんどない |
| FRAC3 | Nd:YAG 1064nm | 真皮内のコラーゲン産生を促し、毛穴の引き締めが期待できる |
| SMOOTH | Er:YAG 2940nm | 表皮を非アブレーティブに加温し、毛孔角化・肌質の改善をサポート |
| ミラーピール | Er:YAG 2940nm | 表皮の浅いピーリング効果。ターンオーバー促進・色素沈着の改善が期待できる |
GentleMax Pro+は色素斑・そばかすの改善や、黒くて太い毛の処理(脱毛)が得意な機器です。ニキビ治療では以下のような場面で組み合わせることがあります。
色素斑・そばかすが気になる場合や、顔の黒い産毛の処理を希望する場合
炎症後紅斑(PIE)の改善・肌全体のトーンアップが期待できる
症状別:どちらを選ぶ?
| お悩み・状態 | FOTONA SP Dynamis |
GentleMax Pro+ レーザーフェイシャル |
|---|---|---|
| 炎症性の赤いニキビが繰り返す | ◎ | 〇 |
| ニキビ跡の赤み(PIE)が気になる | ◎ | ○ |
| ニキビ跡の色素沈着(PIH)が残る | ○ | △〜○ |
| 毛穴の開き・詰まり・テクスチャ | ◎ | △ |
| 皮脂が多い・ニキビが繰り返しやすい | ◎ | 〇 |
| 顔のシミ・そばかすも気になる | △ | ◎ |
| 顔の黒い産毛も一緒に処理したい | 〇※ | ◎ |
※ FOTONAのNd:YAG 1064nmは産毛毛包周囲へのアプローチが可能ですが、黒い毛の永久的な脱毛を目的とする場合はGentleMax Pro+(755nm)が適しています。
当院の治療の流れ
「今あるニキビを落ち着かせる」「繰り返しにくい肌づくり」「跡を改善する」——この3つを意識しながら、FOTONAを主軸に治療計画を組み立てています。
PIANOモード(Nd:YAG 1064nm)で皮脂腺周囲を加温し、皮脂分泌のコントロールを目指します。ダウンタイムがほとんどありません。
SMOOTHモード(Er:YAG 2940nm)で表皮のターンオーバーをサポートし、詰まりにくい肌環境を目指します。
残った炎症後紅斑(PIE)にはNd:YAGの血管へのアプローチ、色素沈着(PIH)にはミラーピールを活用します。
色素斑や黒い産毛の処理が必要な場合は、GentleMax Pro+(755nm)との組み合わせをご提案する場合があります。
よくあるご質問
・本コラムは一般的な情報提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。
・治療の適応・方法については、診察時に医師が個別に判断します。
・同じ症状でも、肌質・生活習慣・ホルモン状態によって適切なアプローチが異なります。
・記載の施術はすべて自由診療です。
・監修:ベルヴィアクリニック 院長
記事監修医師
BelleViaClinic 院長
加藤 秀輝
日本専門医機構認定
形成外科専門医・指導医
整形外科専門医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本頭蓋顎顔面外科学会 専門医
【他資格・所属学会】
大学医学部を卒業後、形成外科および美容外科の最前線で研鑽を積み、日本専門医機構認定の形成外科専門医を取得。通算20年以上のキャリアの中で、JSAPS専門医をはじめとする複数の専門資格を保有しております。これまで多くの症例に向き合い、技術の研鑽を絶やすことなく続けてまいりました。
専門医としての誇りと責任を胸に、常に「本物の治療」を追求しています。私のポリシーは、単なる一時的な変化ではなく、中長期的に効果が続く質の高い医療を提供することです。患者様お一人おひとりの悩みに真摯に向き合い、最適なデザインと確かな技術をお約束いたします。