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眉下切開の傷跡、名古屋の形成外科専門医が語る「縫合の真実」

眉下切開 名古屋駅【Belle Via Clinic】形成外科専門医による傷跡が目立たない顕微鏡縫合

メスを入れる責任と、傷跡の真実

顔にメスを入れるということは、外科医にとって決して軽い行為ではありません。

患者様から「先生に任せます」という言葉をいただくたびに、私はその言葉の重さをあらためて感じます。信頼とは、期待に応えることだけではなく、包み隠さず真実を伝えることでもある——そう考えているからこそ、この記事では少し耳の痛いことをお話しすることから始めたいと思います。

眉下切開に限らず、どのような外科手術であっても、切った傷が完全なゼロになることはありません。人体には「切られた皮膚を修復しようとする」自然な治癒反応があり、その過程では必ず何らかの瘢痕(はんこん)が形成されます。これは医学の原則であり、どれほど腕のある外科医がメスを握っても、生物学的な事実として変わりません。

では、なぜ眉下切開を受けた方の多くが「傷がわからない」とおっしゃるのでしょうか。

答えは、傷が「ゼロ」になるからではありません。傷が「気づかれないレベル」まで極限まで整えられるからです。傷を消すことはできない。しかし、傷を育てることはできる。この違いを、外科医はメスを持つ者の責任として深く理解しておく必要があります。


Leica手術用顕微鏡がもたらす「別次元の精度」

美容外科の手術は、多くのクリニックで「ルーペ(拡大鏡)」を使用して行われています。ルーペの倍率はおよそ2倍から4倍程度。一般的な外来診療には十分な精度ですが、私はそれでは足りないと感じ、当院にはドイツの光学機器メーカーLeica(ライカ)製の手術用顕微鏡を導入しています。

顕微鏡下では、肉眼やルーペとは根本的に異なる世界が広がります。

眉毛の下に走る一本一本の毛根の向き、皮膚を構成する表皮・真皮・皮下組織の各層の境界、細い血管の走行……それらすべてが、ミクロン単位の解像度で視野に入ってきます。これが美しい傷跡に直結する理由は、明快です。

皮膚を縫い合わせる際、対面する組織の「層」が正確に一致していなければ、治癒後に段差や引きつれが生じます。毛根を傷つければ、その箇所の眉毛が生えなくなり、不自然な見た目を残します。顕微鏡による高倍率の視野は、こうした「合わせの精度」を飛躍的に高めます。切る技術と同じくらい、あるいはそれ以上に、「合わせる技術」が傷跡の質を決める——これが私の信念です。


「中縫い(真皮縫合)」への執念

形成外科の世界には、「上手い縫合とは、皮膚の表面ではなく、その下で勝負するものだ」という考え方があります。

皮膚の構造を大まかに説明すると、一番外側の「表皮」の下に「真皮」という厚みのある層があり、その下に「皮下組織」が続きます。一般的な縫合が表皮のみを結ぶのに対し、形成外科医が重視するのが「真皮縫合(中縫い)」——真皮の層を丁寧に寄せ合わせ、皮膚の内側でテンション(張力)をコントロールする技法です。

なぜこれが重要なのか。

皮膚は、治癒の過程で傷を「引っ張り合う」力が働きます。このテンション(張力)を表面の縫合糸だけで受け止めようとすると、抜糸後に傷が横に広がったり、表面に糸の跡が残ったりすることがあります。真皮縫合によって内側でテンションを分散・吸収しておくことで、表皮の縫合は最小限の力で閉じることができ、抜糸後の傷が広がるリスクを大幅に軽減できます

さらに、中縫いの糸は吸収糸(体内で自然に溶ける素材)を使用するため、体内に残留することなく、長期にわたって傷を内側から支え続けます。表面から見えないこの縫合の精度が、数ヶ月後の傷跡の細さに、静かに、しかし確実に影響しています。

日本形成外科学会の専門的なトレーニングを通じて、何千例もの縫合を積み重ねてきた経験が、この「見えない仕事」の質を支えています。いわゆる直美(研修後すぐに美容外科に入るキャリアパス)では積むことの難しい、基礎医学からの地道な修練の結晶が、中縫いの一針一針に宿ると私は考えています。


ダウンタイムと経過の真実

眉下切開の術後経過を、正直にお伝えします。

術直後から抜糸(術後約7日前後)にかけては、縫合部に赤みと軽度の腫れが生じます。この時期が、患者様にとって最も不安を感じやすい段階かもしれません。「こんなに赤いのに、本当に綺麗になるの…」と思われる方も少なくありません。

しかし、傷跡の成熟には時間がかかります。これは急ぐことのできない、人体の営みです。

抜糸後1〜3ヶ月は、傷の色が赤みを帯び、やや硬く触れることがあります。これは皮膚が内部でコラーゲンを再構築している証であり、正常な経過です。紫外線対策(UVケア)を丁寧に行いながら、焦らず経過を見守っていただくことが、この時期の最善のケアです。

術後6ヶ月を過ぎる頃から、傷は次第に白く細い線へと成熟していきます。眉毛のすぐ下、自然な皮膚の折り目に沿った位置に設計された切開線は、完成期には眉毛に隠れ、あるいは皮膚の自然なラインに溶け込むように残ります。

「傷が完成する」のは、手術の日ではなく、術後1年近い時間をかけてのことです。その過程を患者様とともに丁寧に経過観察し、必要であれば適切なアフターケアを行うことも、私たち外科医の仕事のうちと考えています。


結びに——静かな覚悟と、誠実な技術

美しい傷跡は、偶然には生まれません。

解剖学への深い理解、顕微鏡が映し出す繊細な視野、真皮の奥で行う中縫いの一針一針——それらが積み重なって初めて、「気づかれない傷跡」という結果が生まれます。派手な宣伝文句で語れるものではなく、静かに積み上げた技術と誠実さの上にのみ、その結果は宿ると信じています。

顔に傷を残すことへの怖れを、あなたが持つことは当然のことです。だからこそ私は、そのご不安を正面から受け止め、誠実な技術と真実の説明で応えることを、自らの使命と考えています。

名古屋での眉下切開の費用や、さらに詳しい注意事項については下記ページもご参照ください。


よくあるご質問(Q&A)——眉下切開の傷跡と縫合について

Belle Via Clinic 院長・加藤秀輝が、患者様からよくいただく疑問に誠実にお答えします。

Q1眉下切開の傷跡は、本当に目立たなくなりますか?

傷跡が完全に消えることはありません。これは医学的な事実として、まず正直にお伝えしなければならないことです。

ただし、眉下切開は美容外科の切開手術の中でも、傷跡が最も目立ちにくい手術のひとつです。理由は切開線の位置にあります。眉毛の直下、皮膚の自然な境界線に沿ってデザインすることで、術後に成熟した傷跡は眉毛そのものに隠れるか、皮膚のラインに溶け込みます。

「見えなくなる」のではなく、「気づかれなくなる」——その違いを、私は患者様に正確にお伝えするようにしています。

Q2傷跡の綺麗さは、医師の技術によってどれほど変わりますか?

大きく変わります。これは経験から断言できます。

傷跡の質を左右する要素は、大きく三つあります。切開の精度、縫合の層と技法、そして術後管理です。

切開の段階では、メスの角度や深さ、毛根を傷つけないための解剖学的な判断が求められます。縫合では、真皮の層を丁寧に寄せる「中縫い(真皮縫合)」の質が、抜糸後の傷の広がりを大きく左右します。そして術後は、適切な経過観察とケアの指導が必要です。

形成外科の専門的なトレーニングを経ていない医師と、長年の修練を積んだ形成外科専門医とでは、この三つすべてにおいて経験値が異なります。傷跡の仕上がりに差が出るのは、残念ながら避けがたい現実です。

Q3顕微鏡を使った手術とルーペ手術は、何が違うのですか?

視野の解像度が根本的に異なります。

一般的なルーペ(拡大鏡)の倍率はおよそ2〜4倍です。当院が導入しているLeica製の手術用顕微鏡は、それをはるかに超える倍率と光量で術野を照らし出します。

この差が実際の手術で意味するのは、毛根の向き、皮膚の各層の境界、細い血管の走行を、ミクロン単位で確認しながら操作できるということです。組織を合わせる際の「ズレ」が極限まで小さくなり、それが治癒後の段差・引きつれ・毛根ダメージの軽減に直結します。

肉眼で行う手術と顕微鏡下の手術は、同じ「眉下切開」という名であっても、外科医が見ている世界がまったく異なります。

Q4「中縫い(真皮縫合)」とは何ですか?なぜ重要なのですか?

皮膚は、外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」という層構造になっています。一般的な縫合が表皮のみを閉じるのに対し、真皮縫合(中縫い)とは皮膚の内側にある真皮層を吸収糸(体内で自然に溶ける糸)で丁寧に縫い合わせる技法です。

重要性は、テンション(張力)のコントロールにあります。治癒の過程では、傷口を横に引き離そうとする力が皮膚内部で働きます。この力を内側で吸収しておかなければ、表面の傷が広がったり、縫合糸の跡が残ったりする原因になります。真皮縫合によって内部でテンションを受け止めることで、表面の縫合は最小限の負荷で済み、抜糸後の傷跡が細く仕上がります。

「表面で縫う」だけの手術と、「内側から丁寧に築く」手術では、数ヶ月後の傷跡に静かな、しかし明確な差が現れます。

Q5術後、傷跡はどのような経過をたどりますか?

傷跡の成熟は、以下のような段階を経ます。

術直後〜抜糸(約7日前後)
縫合部に赤みと軽度の腫れが生じます。この時期に「こんなに目立つのか…」と不安を感じる方は多いですが、これは正常な炎症反応です。

抜糸後〜術後3ヶ月頃
傷は赤みを帯び、やや硬く触れることがあります。内部でコラーゲンが再構築されている時期です。この段階でのUVケア(紫外線対策)が、傷跡の色素沈着予防に重要です。

術後3〜6ヶ月
赤みが徐々に落ち着き、傷が柔らかくなってきます。

術後6ヶ月〜1年
傷跡が白く細い線へと成熟し、眉毛のラインに溶け込んでいきます。この時期が「完成」の目安です。

傷跡が完成するのは、手術の日ではなく、術後1年近い時間をかけてのことです。焦らず経過を見守ることが、最善のケアです。

Q6傷跡が残りやすい体質かどうか、事前にわかりますか?

完全に予測することは困難ですが、いくつかの指標があります。

過去に手術や怪我をした際の傷跡の状態は、ひとつの参考になります。傷が盛り上がって残る「ケロイド体質」や「肥厚性瘢痕になりやすい体質」は、遺伝的な素因が関わっており、事前のカウンセリングで確認すべき重要な情報です。

ただし、体質はあくまで傷跡の一因であり、縫合技術とアフターケアによってリスクを大幅に軽減することは可能です。体質に不安がある方こそ、形成外科専門医による丁寧なカウンセリングと技術の選択が重要になります。

Q7傷跡のケアとして、術後に自分でできることはありますか?

いくつか有効なケアがあります。

紫外線対策は最も重要です。成熟過程にある傷跡は色素沈着を起こしやすく、日焼けが傷を茶色く残す原因になります。日焼け止めの使用と、直射日光を避ける習慣を術後しばらく続けてください。

テーピングも有効な方法のひとつです。抜糸後、傷に沿ってテープを貼ることで、皮膚への横からの張力を軽減し、傷跡の広がりを抑える効果が期待できます。

保湿も傷の成熟を助けます。乾燥した状態より、適度に潤っている皮膚の方が治癒が円滑に進みます。

具体的なケアの方法や開始時期については、術後の診察時に個別にご説明いたします。インターネットの情報を参考にされる場合も、担当医への確認を優先してください。

Q8他院で眉下切開を受けましたが、傷跡が気になっています。修正はできますか?

ご相談をお受けすることは可能です。

他院での術後の傷跡に関するご相談は、決して珍しいことではありません。傷跡の状態、術後の経過期間、ご希望の内容を確認した上で、修正が有効かどうか、どのような方法が適切かをご説明します。

ただし、一度形成された傷跡の修正は、初回手術よりも難しいケースがほとんどです。「必ず綺麗にできる」とお約束することは、誠実ではないためいたしません。できること、できないことを正直にお伝えした上で、ご一緒に最善の方針を考えます。

まずはカウンセリングにいらしてください。


Consultation

【眉下切開】を検討中の方へ ——
まずは話を聞きに来てください

「自分に向いているか」「他の方法と何が違うか」、カウンセリングで一緒に確認しましょう。
名古屋・名駅より徒歩圏内。初診の方も歓迎しています。

※ カウンセリング無料 / 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目8-26 エニシオ名駅4F


眉下切開の費用や、さらに詳しい注意事項については下記ページもご参照ください
Belle Via Clinicの眉下切開(眉下リフト)の詳細は下記参照


記事監修医師


加藤 秀輝

BelleViaClinic 院長

加藤 秀輝

プロフィール詳細はこちら


日本専門医機構認定

 形成外科専門医・指導医

 整形外科専門医

日本美容外科学会 (JSAPS) 専門医

日本頭蓋顎顔面外科学会 専門医

日本形成外科学会
 皮膚腫瘍外科分野指導医
 レーザー分野指導医
日本レーザー医学会 レーザー専門医
日本抗加齢医学専門医
国際美容外科学会 (ISAPS) 正会員
米国形成外科学会 (ASPS) 正会員

【他資格・所属学会】

アロマテラピー検定1級・アロマテラピーアドバイザー・アロマテラピーインストラクター / 日本化粧品検定協会 日本化粧品検定 特級 コスメコンシェルジュ

大学医学部を卒業後、形成外科および美容外科の最前線で研鑽を積み、日本専門医機構認定の形成外科専門医を取得。通算20年以上のキャリアの中で、JSAPS専門医をはじめとする複数の専門資格を保有しております。これまで多くの症例に向き合い、技術の研鑽を絶やすことなく続けてまいりました。

専門医としての誇りと責任を胸に、常に「本物の治療」を追求しています。私のポリシーは、単なる一時的な変化ではなく、中長期的に効果が続く質の高い医療を提供することです。患者様お一人おひとりの悩みに真摯に向き合い、最適なデザインと確かな技術をお約束いたします。

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